※初頒布COMITIA113にて無料で配っていたペーパーSSです。
※収録文字数の関係で鈴屋の台詞表記が普段より漢字が多めです。
今だから言える話（獄門＆鈴屋Ver）
鈴屋：「ここで、「絶対少年帝国番外編、それほど貴くもない日々」のドラマCDには収録されなかったペアの出逢った時の話するんだって」
獄門：「うまいことやらずに済んだと思ったのにな……」
鈴屋：「文芸部のほっそくきねんしゅーかいの時だよね」
獄門：「今、意味分かって喋ったか？」
鈴屋：「はっそくだったっけ？ ほっそくでいいんだっけ？」
獄門：「頼むぜ……せめて話題に出すなら、覚えてろって。あと記念、じゃなくて決起な」
鈴屋：「お堅い言葉は苦手です」
獄門：「堂々とすんなっての」
鈴屋：「とりあえずお菓子パーティーしたんだよね」
獄門：「したな」
鈴屋：「ポッキーゲームしたよね」
獄門：「その悪夢の話は……やめろ……」
鈴屋：「万里ちゃんが、二人は会うの初めてだから親交を深めたら？ って勧めてくれたんだよね」
獄門：「やめろってのに。つーかその提案に堂々と乗るお前何なの」
鈴屋：「従順キャラ？」
獄門：「従順キャラは抵抗する人間にポッキーゲーム強制しようと掴みかかって来て挙句の果てに鼻にブッ刺してくるとかしねえから」
鈴屋：「そう、だいたいそんな感じの出会いだったよねえ〜」
今だから言える話（恋島＆笠原Ver）
恋島：「えっーとぉ、ここでは「絶対少年帝国番外編、それほど貴くもない日々」のドラマCDに収録されなかったペアの出逢った時の話をしろってことなんだけど」
笠原：「チッ、余計な場を作られたものだ……」
恋島：「どうですかこの塩対応。最ッ初から常時このATフィールドを展開され続けてるオレの気持ちを皆さんにおすそ分けしたい」
笹原：「正直に言うと、どうしてこんなにもお前が嫌いなのか分からないぐらいには嫌いだ」
恋島：「いやさー……陰口なんかよりは正面切って言われる方が何倍かマシだとか言うけどさー……さすがにそこまで包み隠さず真顔で言われると辛いものがあるんだぜー……」
笠原：「お前も俺が嫌いなんだろう？ お互い様だ」
恋島：「いや、ドラマCDで言ってたのは冗談通じないとこの話だし？ 基本、オレってモテモテだし、ちやほやされる事に慣れきってるっていうか。だから逆にそこまで冷めた目で見られるとソワソワしちゃうのー」
笠原：「俺は今鳥肌でぞわぞわした」
恋島：「悪い、オレも」
笠原：「そういうノリだけて生きてるところも嫌いだ」
恋島：「ってな感じで、文芸部発足決起集会で初めて会った時から一向に仲良くなれないレン君＆カサエルコンビでお送りしましたー」
笹原：「殺す」