カンテラ

魔女の呪いによって生け贄に選ばれたお姫様。15歳。
早くに父と母を亡くしたため、気丈に振舞うことが多い少女だが、本当は誰よりも繊細な心を持っている。
兄であるドロッセルバルトに懐いており、ビスマルクとは教師と生徒の関係、アーダルベルトには少し警戒心を持っている。
フェンリルを幼い頃に読んでいた絵本の登場人物に照らし合わせて「狼さん」と呼ぶ。
魔女の呪いについては「怖くない」と口にしているが……?



ドロッセルバルト


カンテラの兄にして、若き王。25歳。
母親がミッドナイトの生贄となり、父親もその後を追うように亡くなったため、早くから王座に就くことになった。
そのため幼い頃、政治的に利用されそうになった体験を何度もしており、少々気難しい性格であるが、王であることの重責に正面から向き合う真面目な人間である。
カンテラを残されたただ一人の家族として護りたいと思っており、ビスマルクは良き理解者、アーダルベルトは悪友だと思っている。
国を背負った上で、妹を護る方法を必死に探すが……?


ビスマルク

大貴族出身の司祭。23歳。
貴族の生活に幼い頃から疑問を持ち、16歳の時に家を捨て、司祭の道を選んだ。
穏やかな物腰と謙虚さを持つ好青年であり、強力な守護の力を有していたため、カンテラの教育係として傍に仕えるよう命じられている。
カンテラは護るべき姫であり、ドロッセルバルトを支えるべき主として敬っている。アーダルベルトとは血が繋がっており、貴族らしい気風の兄をどこか羨んでいる。
カンテラが生贄に選ばれてしまったのは己の力不足のせいだと自身を責めており、ミッドナイトを回避する方法を探しているが……?


アーダルベルト

大貴族の次男坊。別名、遊び人。23歳。
貴族という身分を存分に楽しみ、自らの美貌を謳歌している。
誰にでも気軽に話しかけ、フランクな雰囲気をまとっているが、貴族の暗部にも踏み込んでいるため非常に冷徹な一面も持つ。
カンテラと初対面の時に告白してあっさり振られている。ドロッセルバルトを生真面目な友人として扱い、王として崇めることはしていない。双子の弟であるビスマルクを信頼しつつも、その優等生すぎる性格に苛立ちを覚えている。
カンテラが生贄と知り、当初はは運命に従おうとするものの、自らの想いに気づき、カンテラを連れて逃げだそうとするが……?


フェンリル

森の中を彷徨っていた少年。推定15,6歳。
顔に痣があり、記憶を失っている。
彼の主が「深き森の魔女・アルヴィザ」であることからミッドナイトに何らかの形で関わっていると目される。他、詳細不明。